時給900円の日雇いバイトから、1か月後には月210万円の報酬が受けられるようになり、その後、自分を商品にして1億円プレーヤーになる。そんなスゴイ経歴をもつ小林正弥さんの本を書店で見つけ即買いしました。
自分自身の読書は、投資か逃避か?
本書の帯にもある「本を読んで貧乏になる人、金持ちになる人」とう言葉。この言葉にはっとさせられました。私自身の今までの読書は、「投資」になっていたのか?それとも単なる「逃避」だったのか?
私の読書は明かに「逃避」でした。
私は本を結構読む方です。一時期「自己啓発」系の本にはまった時期がありました。なんとなくモチベーションを上げてくれる言葉、なんとなく耳触りの良い言葉、自分を承認してくれる言葉、そんな言葉に踊らされ癒され、本を読んだだけで満足している自分がいました。もちろん行動に移せたこともありますが、「本を読んで一時的にやる気になって、満足しておしまい」といった読み方も多かった気がします。
つまり、行動につながらない読書をしてきたのです。
例えば、起業の本を読んで、何も行動しないのであれば、本に費やしたお金と時間は、一言でいうと無駄になります。
「行動」することで読書が「投資」になるはずです。「読書をしたら、アウトプットする、気づきをメモする、人に話す、そしてToDoに落とし込む」。読書に費やしたお金と時間よりも多くのリターンを得ることを前提に、行動し、自分を変え、現実を変えていきたいと思いました。
それでは、この本から得られた3つの気付きについて紹介していきます。
1.自分が成功することではなく、顧客が成功することを考える。
顧客に価値を与えれば、その対価として報酬を得ることができます。これが商売の不変のルールです。したがって、利益を出すためには、自分のこと、つまりどうしたら利益をえることができるかだけ考えていてもうまくいきません。
「人は自分のことを考えると悩み、顧客のことを考えると知恵が出る」
一生懸命、自分のためになることをし、一生自分探しをしても、迷い続ける人生を送ることになりかねません。そうではなく、どうしたら顧客を成功に導けるかを学び、実践し、成長することで、自分自身の報酬も伸びていくはずです。
「億を稼ぐ勉強法」=「顧客を成功に導く勉強法」
もっと単純に言えば
「顧客の成功」=「あなたの成功」
ということだそうです。これは分かりやすい!
具体的には、顧客を成功させるために、本書のキーワードでもある「成功ノート」を作成していきます。「成功ノート」の書き方については本書に詳しく記載されています。重要なのは繰り返しになりますが、自分の成功でなく、顧客の成功につながることを書く、ということです。小林さんが出会った成功者はみなメモをとる習慣があるそうですので、書くことは大きな力になることは言うまでもないでしょう。
小林さんは、報酬が低いときからずっと継続していたことがあったそうです。それがこの顧客の成功のための学びです。将来の顧客のために学び、役立つ知識や情報をわかりやすくまとめて発信していたそうです。日雇いバイトをしていたころからこのように先を見据えた行動をしていた小林さん。さすがです!
ちなみに、会社員の場合は顧客は上司だと考えるとよいそうです。
ビジネスにおける成功のキーワードは「顧客の成功」。顧客の成功させるための学びを加速させていきたいと思いました。
2.「過去時間」「他人時間」を使う
正直、このタイトルを見ただけでは、何のことかイメージがわきませんでした。「他人時間」はなんとなくわかるけれど「過去時間」ってどういうことだろう?と。
「過去時間」とは、自分が過去にした仕事の時間です。本を書くことを例に挙げると、本は読者が読むよりも「過去」に書かれています。その「過去」に書いた原稿が価値を生み続け、将来にわたってお金を生み続けるというわけです。
もう一つ分かりやすい例はテレビとYouTube。テレビでの仕事はそのとき1回のみの価値であり「現在時間」を使っています。一方で、YouTubeでの動画配信は「過去時間」で作成した動画がその後もずっとお金を生み続けていきます。
「他人時間」は文字通り他の人に任せるということですが、例えば食器洗いを食洗器にやってもらう、洗濯物の乾燥を洗濯乾燥機にやってもらう、といったことも「他人時間」に含まれるのではないかと思います。
記事や動画といった自分の分身は、24時間265日無休で働いてくれます
この自分の「分身」という発想は面白いです。かなりの重要事項ですね。
小林さんは、一度やった仕事が半永久的にお金を生み続けることを意識しているそうです。
の時間の使い方はほぼ「現在時間」。現在の時間だけを提供して対価を得ています。私これを少しでも「過去時間」「他人時間」に変えていきたいと思います。
3.億を稼ぐ4つの勉強戦略
後半に入ると、「億を稼ぐ4つの勉強戦略」という章に入ります。
億を稼ぐ4つの戦略とは
① 顧客の成功を定義する
② 成功の公式をつくり、結果指標を定める
③ 結果を出すための4大専門領域を定める
④ 「専門フィルタ」からインプット&アウトプットを繰り替えす
の4つです。
私はこの①顧客の成功について、「いったい誰を顧客にすればよいのか?」という根本的な疑問を感じていました。そして、「顧客を特定できない」悩みがこの章で解決しました。小林さんは顧客を選ぶときの2つの選択肢を示してくださいました。
◆自分、または過去の自分を顧客にする
◆課題を解決し、成功させたい人を顧客にする
自分自身の好奇心と情熱が持続す対象を選び、何のためにこの人たちを支援したいのか?という目的を明確にしておくことが重要です。「儲かるかどうか?」で選ぶのは儲かったら燃え尽きてしまうのでおすすめできないそうです。これは分かりやすい!!
確かに、「過去の自分を顧客に」すると、その悩みに関するストーリーや具体的なエピソードも明確に覚えているし、それを乗り越えてきたノウハウも自分にしかないオリジナルなものになります。そして、顧客を成功に導く際も説得力が生まれます。
このページを読んで、自分自身の過去のビフォーアフターについて、ノートに書き出してみました。そうするとかなりのことが出てきました。書きながら「これは儲かりそうもないな」という思いもわいてきましたが、「儲かることで選ばない」という小林さんの言葉を受け止めて、様々な過去の学びを書き出してみました。今はまだ箇条書きなので、これをもっと具体化し、自分自身が顧客にしたい対象を明確にしていきたいです。
もう一つの「成功させたい人を顧客に」もモチベーションが上がりそうです。他人の成功に貢献できることはこの上ない幸せだと思うからです。妻や息子たちの成功でもいいのかな?こちらはまだ書き出していないので、いろいろと考えてみたいと思います。
さらに、ステップをすすめた「③結果を出すための4大専門領域を定め、④インプット&アウトプットを繰り替えす」は勉強好きな私にとってはワクワクする内容でした。関連する4つの専門領域を定めるとこで、幅広い視点サービスを提供できると感じました。
まとめ
今回の紹介はほんの一部でしたが、「お金を稼ぎたい」と思う方は、この本を熟読して、小林さん流の「お金の稼ぎ方」の型を学んでみてほしいと思います。今まで知らなかった様々なお金を稼ぐための勉強法が満載でした。
「億を稼ぐ勉強法」おすすめです。