子育て

【書評】自信が持てる子の育て方(沼田晶弘)子どもが夢中になる仕掛けとは?

子どもが自ら主体的に行動できるようにするにはどうしたらいいの?
勉強を「やらされるもの」から「やりたくてたまらないもの」にする仕掛けなんてあるの?

 

今回はテレビや新聞などメディアも取り上げられた、ぬまっち先生こと沼田晶弘先生の著書「自身が持てる子の育て方」のレビューです。

「アウトプット大全」の著者である樺沢紫苑先生がメルマガで、沼田先生を大絶賛していたことから興味を持ち、本書を手に取りました。

小学校の先生である沼田先生(以下ぬまっち先生と記述させていただきます)は、子どもの自主性をを育てたいという強い信念をもち、「ダンシング掃除」「勝手に観光大使」など興味深い指導法をいくつも実践されています。

それでは、私の4つの気づきをご紹介していきます。

子どものやる気を引き出せるまで、あらゆる手を尽くす

今回の私の一番の気づきです。

ぬまっち先生は「あの手」「この手」くらいのレベルであきらめません。

「あの手」「この手」だけでなく「あっちの手」「こっちの手」とあらゆる手を尽くして、子どものやる気を引き出します。

今までの私は「自分は子どものやる気を引き出すために、いろいろなことをやっている。」と思っていました。

しかし、全然甘かった。甘すぎです!

やぬまっち先生のいう「あの手」くらいで終わっていました。

子どものやる気を出させるのはそんなに単純ではありません。

本書を読んで気づきました。

本書にあった、ぬまっち先生の実践例ざっとあげてみると

  • ダンシング掃除
  • 都道府県の観光大使に勝手に就任
  • パワポ&プレゼン
  • 毎日日記を提出
  • リレー作文
  • ライセンス「KTK」
  • 子どもの自主活動「PJT」
  • クラスCM作り
  • ひらがなプロフェッショナル
  • 全員漢字検定7級
  • 81マス計算
  • マフラー失踪事件

想像するに、これらは実践例の中のほんの一部でしょう。

ぬまっち先生は子どもの自主性を引き出すために、本当に様々なことを試しています!

子どものやる気を引き出すために、日々アイディアを出し、うまくいかなくてもどんどん試していくことが大切だと思いました。

「あの手」「この手」「あっちの手」「こっちの手」・・・

子どもたちのやる気を引き出すまで、あきらめずにあらゆる手を尽くしていこうと思いました。

見通しを共有する「なぜそれをした方がいいのかを伝える」

子どもに「早くして!」という言葉をよく使っていませんか?

私はめちゃくちゃ使っています(笑)

  • 早く歯みがきして!
  • 早くご飯食べなさい!
  • 早くお風呂入って!
  • 早く寝なさい!
  • ・・・

しかし、子どもにとってみれば、なぜ早くしなければならないのか理解していない場合がほどです。

「なぜ早くやる必要があるのか、早くやるとその先にどんなメリットがあるのか」を子供たちに理解させたい。

そのためにも、子どもたちに何かをやらせたいことがある場合、最初にある程度先の見通しを伝えることが大事になってきます。

早速、我が家で試してみました!

早く歯みがきをして、パパと一緒に絵本読もうよ。3冊くらい読めるかもしれないよ。
早くご飯を食べれは、好きなテレビを見る時間ができるよ。。

効果はてきめん!

特にテレビというご褒美もかねた「見通し」を共有したことでのは、効果が非常に大きかったです。

子供たちはものすごい勢いで、お風呂に直行。からすの行水でお風呂から戻り、歯みがきまで終わらせました!

もちろん、すべての場面でうまくいったわけではありませんが、即効性があるり方法であることが確認できました。

ただ、「早く!」「早く!」とせかすのではなく、先の見通しを親と子で共有しておくことで、子どもが自然とその気になってくれる場面は確実に増えます。

子どもに宣言させる「自分で決めさせる」

勉強ができる子どもは「宿題をやりなさい」と言われたことがほどんどないそうです。いったいどんな魔法を使っているのでしょうか?

私は「宿題やりなさい」はできるだけ言わないようにしていますが、宿題に関して何も言わないのは今のところ難しい状況です。

言い方を変えて、「明日の準備は大丈夫?」「今日の宿題は何が出たの?」という切り口で攻めています。

もし、子どもが宿題をやっていなかった場合は、「どんな宿題かパパも見てみたいから一緒にやろっか」とか「じゃあ何分でできるか計ってあげる」というように、直接的に「宿題やりなさい」という言い方を避けるようにはしています。

これはこれで、ある程度の効果はありますが、本書ではもっと効果的な方法が紹介されていました。

それは「子どもにやることを宣言してもらう」という方法です。

子どもに「やりたい」と思わせるのは難しいですが、「やりたくないけど、仕方ないか」という状況をつくることは可能です。

たとえば、宿題をやらせたい場合は

 

親「何時から宿題やるの?」

子「・・・19時からやる」

親「分かった。19時だな」

 

と確認をするだけです。そして時間が来たら

 

親「19時だよ」

 

と声をかけます。

仮に、この段階でもやろうとしないのであれば

 

親「自分で言ったことは、きちんとやりなさい」

 

と一押しをするそうです。

その時間になったら宿題をやると、すでに子どもは宣言しています。宿題はやりたくないけれど、約束を守らないのもみっともない。だから子供は思うはずです。

「仕方ないな」

この一言は、子どもが思い腰を上げるのに十分な動機になるのです。

早速、休日に我が家でも実践してみました。

 

私「宿題は何時からやる?」

息子「えっと、う~ん、10時からやる」

私「分かった10時だね」

 

そして10時になった時点で

 

私「10時だよ」

 

まさに、本の通りにやってみました。

難しいかな?と様子を見ていると、子どもは勉強道具を机に出し、宿題を始めました!

毎回は上手くいきませんでしたが、「どうやる?」「いつやる?」という質問することで、「こんなふうにやる」という子どもの宣言を引き出すことで、実行してもらえる可能性は明かに高まりました。

この技も使えそうですね。

「課題」「制限」「報酬」の3つでワクワク・ウズウズさせる

子どもたちに何かやらせたいことがある場合に、ぬまっち先生は次の「3つのもの」を用意しています。

それが「課題」「制限」「報酬」です。

この3つは学ぶ楽しさを子どもたちに知ってもらうために必要なものだそうです。

 

具体的に本書では「リレー作文」を例にとり、この3つについて解説されています。

1.課題の提示

まず「課題」を提示します。その際、「これから何をするのか」「どうやるのか」を分かりやすく説明します。

【例】

「今日は作文を書いてもらいます」「書いてもらうのは物語です」「やり方は・・・」

2.制限をつける

次に「制限」をつけます。制限は内容や時間でつけます。

【例】

「一人一分しか書いてはいけない」

「書いたら次の人にまわす」

「人の文を除いてはいけない」

3.報酬を用意する

最後に「報酬」です。

【例】

「発表で1位になったら賞をあげるからな」

 

こちらの仕事は、ここで上げた3つのこと、「課題」「制限」「報酬」を準備しておくだけです。

あとは、「それじゃ、スタート!」とストップウォッチのスイッチを入れるだけで、子どもたちはやる気をみなぎらせるというから驚きです。

作文をかくのはイヤでも、

「書くのは一文だけ」

といわれれば「やれそうだな」と思うでしょう。

一方で、

「一文しかかけない」という制限がかかることで、子どもたちはワクワクしはじめます。

「一文だけで何をどこまで書けるか」

「一文だけでどうやっておもしろくできるか」

子どもたちの頭は高速回転しはじめるのです。

 

「制限」は今回のリレー作文のような「一文しか書けない」というようなものの他に、「時間制限」も効果があるそうです。

「報酬」については注意が必要です。

最初は「ご褒美」という「外発的動機づけ」によって、子どもたちのやる気は引き出せますが、いずれ飽きがでてくるでしょう。したがって途中からは、子どもの心の中からわいてくるやる気やプライドを刺激する「内発的動機づけ」へと変化させていく必要があります。

本書に詳しく説明がありますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ

教育においては「楽しい」ということが一番重要です。

ぬまっち先生は、「どうしたら、子どもたちは、これを楽しくやれるかな」と常に知恵を絞り続けています。

素晴らし先生です。

「楽しい」

→もっとやってみたい「やる気」がでてくる

→できたという「自信」が生まれる

自信の持てる子どもの育て方の最大のポイントは「楽しさ」にあるのだなと感じました。

 

エピローグに感動的な言葉がありましたので、ご紹介しておきます。

子どもたちのためにと考えたとき、ボクにはできない、お父さん、お母さんにしかできない大切なことがあるのです。

・・・

ただ、外から疲れて帰ってきたお子さんを、家で温かく迎えてあげてください。

おいしいものを用意して、心地よいお布団で、ゆっくり休ませてあげてっください。

お子さんにとってはそれだけは、お父さん、お母さん以外の人からは得られないものです。

 

お父さんが、お母さんが、元気でいてくれること。

実は、お子さんはそれで十分なんです。

お子さんが親御さんにとって世界一の子どもであるように、お子さんにとっては、世界一のお父さん、お母さんなのですから。

そのことを忘れないでいてほしいと思います。

 

ただ、外から帰ってきたわが子を温かく迎え入れてあげる。親がいつも元気でいること。

これからも、ずっと胸にとめておきたいと思いました。

 

本書には、ありとあらゆる仕掛けを使って子どもが夢中になるヒントがたくさんつまっています。

子どもがいるお母さん、お父さんはもちろん、子どもと関わる仕事をしているみなさんに、是非読んでほしいと思っています。

「自信の持てる子どもの育て方」おすすめです!

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