こんにちは!
今回はメンタリストDaiGoさんの著書「超効率勉強法」の「想起」についてご紹介します。
DaiGo式勉強法の土台となっているのが「想起」と「再言語化」で、本書ではこの「想起」の重要性が解説されています。
想起とは「思い出すこと」です。
「う~ん。なんだっけなあ?」といった具体に、必要な情報を思い出そうとがんばるほど、脳は良い方向に強化されていきます。
ちなみに、本書の冒頭部分にある「やってはいけない!7つの勉強法」はインパクトがりました。次の記事もご覧ください。
【読書】やってはいけない!7つの勉強法 先生に教わった方法を鵜吞みにしてはいけない理由
想起の章でのポイントは3つです
- クイズ化
- 分散学習
- チャンク化
それでは、「想起」に関する3つの方法を、順番にご紹介していきます。
クイズ化
覚えたい内容をクイズにして、自分の記憶度をテストしていく方法です。
心理学の世界では「検索練習」と呼ばれる手法で、テキストの再読とらべて、およそ50~70%も記憶の定着率が上がるほどの効果が確認されています。
方法1 ミニテスト化
本やテキストをページ読んだら、本をいったん閉じて、そこに何が書いてあったが思い出す方法です。
- 本を1ページ読む
- いったん本を閉じる
- 何が書いてあったか思い出す
思い出すのは、おもに興味をひかれた場所です。
私も、本を読むときよくやっていますが、意外と難しいです。
「いま読んだところなのに、思い出せない!」となることが結構ありますが、頑張ってみましょう。脳が鍛えられている!という感じになります。
想起の回数は多いほど記憶に残りやすいそうです。
1ページごとのクイズ化、かなり大きな効果が期待できます!
方法2 クイズ化ノート術
方法1のミニテスト化をノートをとるときにも使う方法です。
- まとめたい場所を読む
- いったんテキストを閉じる
- 何が書いてあったか思い出しながらノートに書きだす
※iPhoneのボイスメモに入れても効果的
ポイントは、「テキストを閉じてからノートに書き出す」というところです。
テキストを見ながら、ノートをとっても効果はあまりありません。
大変ですが、チャレンジしてみましょう。
方法3 自分でテスト問題を作る
「テスト」も代表的なクイズ化の例だそうです。
学習の成果をあげたいのなら、テストは毎日のように行うべきものです。
テストを日常化させるためにオススメの勉強法が「自分でテストの問題を作る」というものです。進め方は以下の通りです。
- 覚えたい個所を読む
- いんたん本を閉じる
- 覚えたい情報を思い出しながらクイズに変換
具体的に問題は次の用意作っていきます
- ノートに問題の答えを書く
- 答えを折って隠し、折り返した部分に問題を書く
自分で問題をつくるのは究極の勉強法です。内容理解も深まりますし、細部まで記憶に残りやすくなります。
マインドマップを使った方法もおすすめです。iThoughtsというアプリに、覚えたいことを入力していきます。私もこのアプリをダウンロードしていましたが、思ったよりも使いやすいです。
答えを書いた枝は隠すことができ、タップすれば解答が表示されます。
子供にも問題を作らせてみましょう。
分散学習
分散学習とは「復習の間隔を少しずつ伸ばすテクニック」のことです。
情報が脳に落ち着くまでには、必ず一定の時間が必要です。特定の間隔をつくりながら、少しずつ脳に情報を送ることで、記憶に残りやすくしていきます。
ポイントは「忘れかけたタイミングで思い出す」です。
2×2のルール
2×2とは復習のインターバルのことで、2日後、2週間後、2ヶ月後に復習をしていくというものです。
- 復習1回目 2日後
- 復習2回目 2週間後
- 復習3回目 2か月後
覚えやすい方法で、復習も3回ですみます。
私も今、この方法を試しています。
ウォズニアックの方法
研究者のピョートル・ウォズニアックが考え出したインターバル復習法です。
ウォズニアックの方法は過去の膨大なデータをもとに考え出されたもので、現時点でもっとも制度が高い方法です。きちんと記録して復習を実行できる場合はこちらがお勧めです。
- 復習1回目 1~2日後
- 復習2回目 7日後
- 復習3回目 16日後
- 復習4回目 35日後
- 復習5回目 62日後
1~2日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後とざっくり覚えてもいいでしょう。
私たちの脳は、いったん頭に入れた情報を忘れないと、使える知識が身につきません。物事を学ぶこととは忘れることでもあったのです!
チャンク化
チャンクとは「意味のあるかたまり」のことです
バラバラの情報を何らかの法則にもとづいてグループにまとめ、頭に残りやすくする方法です。
例えば
◆「食事」「運動」「瞑想」「○○」「△△」・・・とたくさんある情報を
「不安対策」・・・「食事」「運動」「瞑想」の3つにまとめる。
◆長い情報、例えば電話番号などの数字の列を「3つ」「4つ」「4つ」というかたまりに再構成する。
といったもので、この「チャンク化」は私たちの記憶行為を助けてくれます。これといった区切りのないデータに自分なりの「枠組み」を定め、頭に残りやすくするのが基本的な使い方です。
それでは、具体的な方法を3つご紹介します。
情報の優先度をつける
英単語を覚えるときに、覚える優先順位をつけるだけで頭に入りやすくなります。
私も、本を読むときに「大事な箇所ベスト3」を意識して読むようにしています。この読み方に代えてから、本の内容が頭に入りやすくなりました!
本を読んでいるとどうしても、「ここも大事、ここも大事」となって、覚えておきたいところが10か所も20箇所もでてきてしまう。
ところが、本を読み終えて「さてどんな内容が書いてあったのかな?」と思い出そうとすると、一つも思い出せない!という悲劇を経験してきました。
どんなことでも優先順位をつける。おすすめです。
セットで覚える
数学なら「定理」と「証明」とセットで覚える。1つの解法と別解をセットで覚える。公式と問題をセットで覚える。といった方法です。
「いろいろなことを一緒に覚えるのは大変」という意見があるかもしれませんが、むしろ、「情報はたくさんある方がむしろ覚えやすい」というのが私の感覚です。
様々な情報がつながったときに記憶は強化されます。
関連のある内容をセットで覚えるを繰り返していくと、記憶の定着スピードが上がっていきます。
マインドマップでオリジナルチャンクをつくる
バラバラな情報を、線でつないでいく方法です。具体的には次のように進めていきます。
- 覚えたい内容を、かたっぱしからマインドマップに配置する
- できあがったマインドマップを定期的にながめる
- 情報につながりが見えたら、その2つをつなげる
マインドマップは手書きでもかまいませんし、今ではスマホで簡単に使えるアプリもあります。
とにかく、覚えたい情報を「図式化」していくことが重要です。
本を読んだら、そのムック版(雑誌のような大判サイズの図版が多い本)にしていく作業にも近いと思います。
まとめ
今回は、メンタリストDaiGoさんの「超効率勉強法」の「想起」についてご紹介してきました。
この想起こそが勉強法の一番の柱です。みなさんも「思い出す作業をどこかに組み込んで」勉強を効率化していきましょう!
今回はご紹介しませんでしたが、本書には分散学習から派生した「インターリービング」という学習法も紹介されています。
1つの分野を徹底的に勉強していく方法より、いくつかの分野組み合わせた方が上達しやすいというデータもあるので驚きです。
是非、本書を熟読して「効果的な勉強法」を学んでいきましょう!