毎月30冊の読書をこなし、毎日40万人に情報発信している、ベストセラー作家の精神科医、樺沢紫苑先生。
本書では、樺沢先生が30年以上「教え続けた」経験を踏まえながら、脳科学に裏付けられた方法を駆使し、「最短で最大の効果が出る勉強法」について紹介されています。
最終的には、「著者になることを目標にする」というレベルまで通用する勉強法です。読んでいて、とてもワクワクしてくる本ですよ。
それでは、私が本書から得た、気づきをご紹介します。
「守破離」が究極の勉強法
400年続く「究極の勉強法」があります。その究極の勉強法とは
「守破離」です。
- 「守」・・・師についてその流儀を習い、その流儀を守って励むこと(初級)
- 「破」・・・師の流儀を極めた後に他流を研究すること(中級)
- 「離」・・・事故の研究を集大成し、独自の境地を開いて一流派を編み出すこと(上級)
樺沢先生は、この「守破離」以上に、学びを無駄なく効率よく取得する方法はないと結論づけています。
本書では、「守」「破」「離」の順に、それぞれの段階でどんなことをしたらよいかについて書かれています。様々な科学的方法を学べます!
守・・・「真似ぶ勉強法」まずは徹底的に真似る!
まずは守破離における、学びの第一歩「守」についてです。
当然ですが、勉強しよう!と思い立った最初の段階では、「基本」を徹底的に繰り返し学ぶということが大切です。
以下の2点を実践しようと思いました。
基本を全部真似る
その中で私が実践しようと思ったこと、それが「基本は全部真似る」というものです。10個学んだら2個真似るのではなく、10個全部真似るのです。
樺沢先生によると、大人の勉強で、基本を徹底的に全部実行する人は10%くらいしかいないそうです。
例えば Facebook セミナーで、 Facebook の基本的な使い方を10教えても、ほとんどの人は2つか3つしかやらない。それが結果が出ない理由です。
先日、樺沢先生のセミナーに初めて参加してきました!
講師の方はたくさんの学びを提供してくれ、素晴らしいセミナーでした。しかし、振り返ってみると、私が実行できたのはその中のうち、たった2つぐらい。たくさん学べた!とセミナーに参加しただけで満足し、実際にはあまり自己成長できていませんでした。
確かに、学んだ方法のうち2個だけ実践した人と、10個すべて実践した人では、それだけで結果が5倍も違ってきます。 それぞれの技から派生していく新たな学びを考えていくと、その差は指数関数的に広がっていきます!
効率の良い学びを するためにも、基礎となることは「全部真似る」。
これはすぐにでも実践していきたいです!
浜崎あゆみ勉強法
一昔前、浜崎あゆみさんに憧れた若い女性が、髪型、、ファッションなどをソックリ真似るというブームがありました。安室奈美恵さんをまねたアムラーも話題になりましたね。
「浜崎あゆみ勉強法」は「自分がそうなりたい」と思う人を徹底的に真似る、勉強法です。
具体的にはまず「メンター」を見つけます。「メンター」とは「人生における指導者・助言者」のことで、「人生の師匠」「人生の目標とする人物」のことです。
「自分がそうなりたい」と思うメンター を見つけたら、その憧れの人を徹底的に真似します。その人の生活習慣やライフスタイルなども真似ることができるのなら、真似した方がいい。なぜならば、その人の内面に近づくことができるからです。
著作を読むだけでなく、その人が若い頃にやっていたことや、勉強法や練習法なども徹底して真似してみることをお勧めします。
学びの基本は「まねぶ」ですね!
破・・・「入出力勉強法」アウトプットこそが勉強
続いて「守」のステージから一段階上がった、「破」のステージに進んでいきます。
このステージのキーワードは、インプットとアウトプットを繰り返す「入出力勉強法」です。
この「入出力勉強法」はインプットとアウトプットをどんどん繰り返す事によって、らせん階段を登るように自己成長するというものです。ベストセラー作家たちも支持する強力な方法だそうなので、ぜひ身に付けたいものです。
最近読んだ本の感想がいえるか?
年間100冊本を読んでいるすごい読書家の方でも「最近、読んだ本の感想を教えてください」と質問すると、急に無言になってしまう人がいるそうです。
えっ?樺沢先生は私のことを指して 書いているのかな?と、ドキッとさせられました!
私自身、年間100冊までとはいきませんが、わりと本をたくさん読みます。しかし、「最近読んだ本の感想を教えてください」という質問に答えられるかどうかは疑問です。ていうか正直、答えられません(笑)
1ヶ月に10冊本を読んでも、そのうち一冊もアウトプットしないのであれば、それは読んでいないのと同じことです。それであればインプットの冊数を減らして、アウトプット量を増やすべきです。例えば、読む本を厳選して3冊に減らして、3冊の本の感想、気づきをしっかりとアウトプットする。その方が、10冊本を読む人よりも時間がかからないうえに、自己成長もスピードアップします。
実際に私は9月から本格的に、読んだ本について、ブログに書くようにしました!
そのおかげで、今まで全く頭に残らなかった本の内容が、以前よりも頭に残るようになってきました。すごい効果です!
もっと早く始めればよかった、と今になっては後悔しています。
インプットは前座、アウトプットは真打ち
さらに樺沢先生は次のように断言します。
「インプットは前座 、アウトプットは真打ち」
ここまで言い切ってしまうのは、すごいですよね。私が本書を読んで一番心に残ったフレーズです。
多くの人はインプットすることを勉強することと勘違いしています。しかしインプットだけで終わらせるということは、落語でいえば、前座だけ聞いて帰ってきてしまうようなものなのです。
勉強の本質はあくまで「アウトプット」。「出力」こそが勉強の本番なのです!
アウトプットする方法としては、
人に話す、SNSで発信する、ブログに感想を書く、人に教える、問題を解く、・・・
など様々です。詳しくは本書または「アウトプット大全(樺沢紫苑)」などを参考にしてみてください。
離・・・「スーパーアウトプット勉強法」著者をめざす
「守」→「破」とステップアップしたその先の「離」では何をすればいいのか?
この章はさらにその上を目指す人向けの超上級編のノウハウ「スーパーアウトプット勉強法です」が紹介されています。ある程度勉強のステージが進んでいる人向けの話です。
ここでは4段階のステップがあります。
- 人に教える教え会う
- SNS で情報発信する
- 講師になる
- 著者になる
まさに、樺沢先生が毎日生活の中で実践しているアウトプットの究極形です。
私もいつか「著者になりたい」という夢があります。
「守」「破」を極め、樺沢先生の「スーパーアウトプット勉強法」にある4段階のステップを踏んでいけば、本当に著者になれそうな気がしてきますよ。
「離」のステージは圧倒的に楽しい
「離」のステージは「自分だけの世界」です。そして、そこには圧倒的な楽しさがあるそうです。
「守」と「破」だけでもそれなりに成長する楽しさはありますが、究極的な学びの楽しさは、「離」のステージにこそ存在します。実際に「離」のステージまで極めた樺沢先生が言うのだから間違いありません。
私にも、仕事において、この「離」のステージに近づいているものがぼんやりとですがあるような気がします。自分流としてアウトプットするとめっちゃ楽しいです!この部分、今度また深堀してみたいです。
自分の意見を必ず入れる
この章を読み進めていった際、私が気づいた、というよりドキッとさせられたフレーズがあります。
SNS 発信で一番重要なのは、「自分の意見」です。「自分の意見」が書かれていない投稿は、読んでいて全くつまらない。厳しいようですが、読む価値がないのです。
ノックアウトされました!
自分の意見がない誰でも書けるような内容の投稿なら、確かに意味がありませんね。自己成長ないでしょう。
これからは「自分の意見」必ず入れます!
まとめ
本書で面白かったのは、樺沢先生が、それぞれの勉強方法にインパクトのある名付けをしているところです。
例えば、
「3分の3勉強法」「鉄骨ビル勉強法」「知識カタログ勉強法」「舌切りすずめ勉強法」「ハイハイ勉強法」「やっぱり手書き勉強法」「とりあえず生勉強法」・・・
他にも数え切れないほどのアイデア満載でした!
本書を読むと、 勉強は苦しいとか大変だとかいう発想自体がおかしいことが理解できます。人は「自己成長」をすることで、「大きな幸せを感じる」ものだからです。
- 幸せな一生を送るためには、自己成長を続けていくことが必要
- 自己成長するためには勉強をすることが必要
このことに気づけたことが本書を読んだ一番の収穫です。
「ロケットエンジンで大気圏を突破して、宇宙に旅立ってしまうような自己成長」ができるかな?
「ムダにならない勉強法」おすすめです!