・起業をしたいけれど心配や不安でいっぱい
・起業するために必要なことを知りたい!
・起業したいけれどなかなか行動に移せなくて困っている
・起業するためにはどんな心構えが必要?
・起業したらどんな毎日なるの?
そんな起業に関する不安や悩みを解決してくれるのが、本書『起業メンタル大全』です。
本書は特に起業を目指している方に全力でオススメしたいすばらしい本です!
著者は「ひとりビジネス・情報発信・習慣化コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー」であり、「あまてらす株式会社代表取締役」の立花岳志さん。
立花さんは2011年に会社員からプロブロガーとして独立。ブログ「No Second Life」は月間165万PV、年間1,000万PVを記録し、書籍の出版、独立・起業を目指す人をサポートするセミナー・講座・コンサルティングの開催など幅広く活動されています。
そして何より、私自身がブログを始めるきっかけとなったメンターでもあります!
この『起業メンタル大全』は、「起業とは?」からはじまり、「起業に必要なもの」「起業家のメンタル」「毎日の行動習慣」「情報発信戦略」「読まれるコンテンツの書き方」「起業家の心得」など、起業に関する様々な不安や悩みを解決し、起業したいすべての人を全力でサポートしてくれる一冊となっています。
起業に関する不安や悩みの解決はもちろん、継続の方法、覚悟の決め方、目標の立て方など、習慣化コンサルタント・心理カウンセラーという立場からのアドバイスが的確で、とても役立ちますよ!
464ページというボリュームのある本ですが、読みやすく構成されていて、やさしく語りかけるような分かりやすい文なので、私は1日約100ページのペースで読み進めることができました。
それでは、私が本書を読んで個人的に注目した3つのポイントについてご紹介していきたいと思います。
独立・起業にもっとも必要なものは「覚悟」
立花さんは「私は覚悟こそ独立・起業にもっとも必要なもの」と言い切っています。
具体的には次の二つの覚悟が必要です。
1.二度と会社員には戻らない。絶対に起業で成功する。
2.時給仕事をしない。
【覚悟1】二度と会社員には戻らない。絶対に起業で成功する。
「二度と会社員には戻らない。絶対に起業で成功する。」という覚悟。これは本当に大事だと感じました。
・覚悟のない迷っている状態だと、自分のビジネスにエネルギー注力できません。
・うまくいかなければ会社員に戻れば良い、という中途半端な気持ちで起業すれば、結果も中途半端で終わってしまうでしょう。
独立・起業には、人によって向き・不向きがあるそうです。確かに、起業に向いているか向いていないかはやってみないと分からない気がします。
ただ、確実に言えることは
「覚悟のない中途半端な気持ちでビジネスを立ち上げても、中途半端な結果しか出ない。」
ということ。
覚悟を決めて起業し、やってみて、向いていないことがわかれば、雇われる仕事に戻るという選択をすればいい。そう強く感じました。
そして、覚悟をするために必要なのが「会社員をしながら、副業でビジネスを小さく始めて育てる準備期間」であると立花さんは主張します。
覚悟の裏には「何とかやっていけるだろう」という 自信が必要だからです。
納得!
【覚悟2】時給仕事をしない
もう一つの大事な覚悟として「時給仕事をしない」があります。
せっかく会社員を辞めて自由な立場になったのに、時給仕事をしたら、単に給料が安くなり立場が不安定になっただけで、時間で拘束され人から指示されて仕事をすることは変わらなくなってしまいます。
私も全く同感です。
私は最近「自分の時間を切り売りする仕事はしたくない。少なくとも減らしていきたい。」と強く思うようになってきました。
※ちなみに私の理想は、仕事の半分以上をストック型ビジネスに移行していくことです。
「時給仕事をしない」ようにするためには、できるだけ「成果報酬型」の仕事の割合を増やしていくことが必要だと思います。
成果報酬型の仕事であれば、自分の工夫次第でかける仕事にかける時間を短縮し、利益も大きく伸ばせる可能性があるからです。
成果報酬型の仕事の例としては「書籍の出版」「コンテンツ教材販売」「ブログのアフィリエイト」などがありますね。
「本業と関係ない時給仕事はしない」という覚悟。しっかりと意識に植え付けておきたいです。
「とりあえず始めてみる!」というメンタル
次に印象に残ったのが「とりあえず始めてみる」という考え方です。
完璧主義を捨てる
起業をするときは、それまでやったことがないことが目白押しです。そして、ビジネスを構築していく際は、自ら動かなければ何も始まりません。
言いかえれば、起業では「行動量が多さ」が重要です。
起業して 成功しているのは、「圧倒的に行動量が多い」人です。
そうはいっても、なかなか行動量を増やせない人が多いというのが現状だと思います。
行動できない理由の一つが「完璧主義」。
会社勤めをしていると、プレゼンの資料、外部へ送る資料、会計報告書など、ミスが許されない仕事を要求される場面が多々ありますよね。
私も、ミスをしないように完璧を目指して仕事を頑張ってきました。
でもこの完璧主義、実は起業では大きなデメリットになります。
「完璧な状態でなければならない」という思いが強いと、ハードルが上がって、行動量が減ってしまったり、結局行動できなかったということにもなりかねないからです。
立花さんは、最初から100点を狙ってはならず、30点くらいのラフな状態で構わないので、まずやってみることを勧めています。
そして、30点のものができたら、PDCAサイクルと回し60点を目指していくのです。
大学受験などと同じで、90点を100点にする労力は、60点を70点にする労力の何十倍にも相当します。
完璧を目指して、行動量が増えないのは起業においては致命傷になりかねないと感じました。
「とりあえず始めてみる」というマインド
大事なのは、完璧主義を捨てて「とりあえず始めてみる」という考え方です。
効果的なのは、「少しだけやってみること」と、「直感を信じること」。
私は勉強の指導するとき、本書でも触れられている作業興奮の話をします。
「勉強のやる気は待っていても出てこない。とにかくやってみることが大事。」
「5分でいいから勉強しよう!やる気はあとからついてくる!」
「ダメなら30秒でもOK!」
脳には「側坐核」という小さな神経核が左右の一つずつあります。この側坐核は、とりあえず何かを始めると刺激を受け、やる気を引き出してくれるのです。これが作業興奮です。
生徒には何度も話しているにもかかわらず、正直、本書で述べられていることが実践できていない自分がいます。
小さなステップで構わないので「とりあえず始めてみる」。
大事にしていきたいです!
何歳になっても自分の仕事を楽しみ尽くす!
起業の大きな魅力の1つが「何歳まででも働ける」ことです。
これは今回、非常に大きな気づきでした!
会社員として働く場合、60歳あるいは65歳で一つの大きな区切りを迎えます。
会社を退職をしたとたんに、肩書きはなくなり、収入も年金頼りの生活になります。
退職後に仕事を探そうとしても、年齢の条件から求人の種類や仕事内容が限られてしまったり、稼げる金額もおそらく現役時代の半分以下になってしまうでしょう。
会社勤めは賃金が安定して支払われる代わりに、退職後の不安が大きくのしかかるのです。
心身ともに健康で世の中に価値を提供し続けることができれば、何歳まででも働くことが可能になるのです。
独立・起業すれば、定年退職は関係なくなります。
つまり、「独立・起業する」ということは、「何歳まででも働ける選択肢を手に入れる」ということになるのです!
人生100年時代だとすると、退職後の人生はまだ35年もあります。
残り35年をどのように過ごすかは、それぞれの考え方によって変わりますが、私は生涯ずっと自分の好きな仕事をし続けたいと思っています。
独立・起業している人の多くは「仕事は楽しい」「仕事は生きがい」「仕事はクリエイティブ」「仕事は人生そのもの」という考え方をしているそうです。
「仕事のある日は苦痛だけど、休みの日は楽しい」とは真逆の考え方です。
「独立・起業をすることで、何歳になっても自分の仕事を楽しみ尽くすことができるならば、この上ない幸せだ!」
と強く感じました。
まとめ
私が立花岳志さんをはじめて知ったのは、著書『ノマドワーカーという生き方』がきっかけです。立花さんの生き方に憧れ、ブログ「No Second Life」の読者になりました。
そして著書『「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる』のおかげで、私自身もブログを始めることができました。
本当に感謝しています。
今回は『起業メンタル大全』の88項目のうち3項目のみのご紹介でしたが、本書には、大全という名の通り、起業や起業の際のメンタルに関してたくさんの話題が詰まっています。
第8章では、すでに起業をされた5人の方へのインタビューがあり、深い部分まで聞き出していてとても興味深いです。私はここで紹介されている5人の方のWebサイトやYouTubuチャンネルなどをずっと見入ってしまいました。起業塾のコミュニティーにいるような感じがしました。
本書によって、起業に関する不安や悩みが解決するだけでなく、起業に必要なこと、習慣術、時間術、情報発信、記事の書き方、目標の立て方、起業心構えなど、実に様々なことを多角的に学ぶことができますよ。
ぜひ、本書を手元に置いて、起業という自分らしい生き方への舵取りをしていきましょう!
『起業メンタル大全』オススメです!