『「読む」だけで終わりにしない読書術』 という本を読んだのでご紹介します。
著者は、 YouTubeチャンネル「本要約チャンネル」を運営する若き二人の経営者である、たけみさんとりょうさん。
「本予約チャンネル」は、登録者数100万人、再生回数2億回越えの人気チャンネルで、 私も毎回楽しく拝見させていただいてます。
本チャンネルのYouTube動画を一本作るだけでも相当な作業量だと思うのですが、これが毎日更新されており、圧倒的な仕事量にただただ驚くばかりです。
本書では、毎日5冊の本を読み、1万冊以上の本を読んできた著者のお二人が、 読書によってどのように人生を変えてきたのか、どうやってハイパフォーマンスを維持しているのかについて学ぶことができます。
私自身、年間100冊の読書を目標にして読書を続けていますが、もっと効率よく本を読みたい、もっと本を自分自身の人生に生かしていきたい、と思い本書を手に取りました。
本書を読んで、読書に関する考え方が180度変わりました!
本当に素晴らしい本でした。
それではさっそくご紹介していきたいと思います。
本を買ったらすぐに読む「ドーパミン読書」
本を早く読むコツは、本を買ったらすぐその日のうちに読むことです。
20年前に読んだ本の内容を思い出した
20年位前に読んだ中谷彰宏さんの著書「大人のスピード読書法」に書かれていて、今でも印象に残っている言葉が
「本を買ったらその日のうちに読め」
です。
「大人のスピード法」では 本を買ったら、帰りの電車の中でもう読み終えるくらいのスピード感が大事だと書かれていました。
「本を買ったら、熱が冷めないうちに、すぐに読む」理由
本書「「読む」だけで終わりにしない読書術」で主張されている内容も同じです。
「本を買ったら、熱が冷めないうちに、すぐに読む」
本書では、さらに、本を買ったらすぐに読むことの科学的な理由も解説されており、とても納得のいくものでした。
本を買った直後は、「人生を変えたい」と言うモチベーションが高いです。
このとき脳内には、快楽物質である「ドーパミン」が分泌されています。
この「ドーパミン」が分泌されていると、脳は 頑張って何かを達成することに快楽を感じるのだそうです。
「ドーパミン」が 分泌されている状態で読書を実践すれば、「ドーパミン」が私たちのモチベーションを高めてくれ、 記憶力も高まります。
これが、「本を買ったらすぐ、とにかく、その日のうちに読み始める」ことが重要な理由です。
そうはいっても「忙しくてすぐに読む時間なんかない」。
このように考えてしまうかもしれませんが、本書では
「必要な箇所を15分だけ集中して読むくらいならできるのではないでしょうか」
と提案しています。
要点だけなら15分で読める
本書の最後には、「本要約チャンネル流・ジャンルごとの読書術」について紹介されています。
例えば
「健康本・投資などお金に関する本」の場合、まず メソッドが書かれた箇所を読み、裏付けが知りたいとき、より詳しい情報が知りたいときは周辺部分を読む。
というものです。
このように、メソッドが書かれた重要箇所だけを読むのであれば、15分でも可能だと思います。
本を買ったらすぐ読み、ドーパミンの力を利用して、読書の効果を高めていきましょう。
本を読む前に、5分間の軽いランニングをする「ランニング読書」
読書を長時間続けていると、集中力が続かなくなり、本の内容が頭に入ってこないことはありませんか?
こんな時オススメなのが、本書で紹介されている「ランニング読書」です。
「ランニング読書」は本を読む前に5分間のランニングをするという単純なもの。
本を読む前に、たった5分間ランニングをするだけで、集中力が復活し、本の内容の理解度が高まるのです。
集中力を高めたり保ったりする方法は、「姿勢を保つ」「胃に負担のかかる食べ物を食べない」「カフェインを取る」などたくさんあります。
でも著者は、一万冊以上の本を読み、集中力を高める数々のメソッドを実践した結果、「5分間の軽いランニングをすること」が集中力を高める最強の方法だと言う結論にたどり着きました。
「一流の頭脳」の著者アンダース・ハンセン氏は
運動は集中力の改善に優れた効き目を発揮する、副作用の全くない薬だ
と述べているそうです。
今日から、読書の前には5分間のランニングを実践しようと思いました。
ランニングで集中力を高め、短時間で本を読むことができれば、それだけ早く本に書かれたことを実践できるので、 時間も有効に使えますね。
※この記事を書いた日は暑かったので筋トレに変えました
本は読むものではなく実践するもの!「レコーディング読書」
本書の一番の主張は
「本は読むものではなく、実践するもの」
です。
本は受け身的に、ただ読むだけでは役に立ちません。
本に書いてあることを実践することこそが大切なのです。
本に書かれている内容を「実践し、記録し、検証する」
このサイクルを回していくことで、人生が変わると著者は主張しています。
本書ではこの読書法を「レコーディング読書」と名付けています。
レコーディング読書のサイクル
レコーディング読書のサイクルは以下の通りです。
・本に書かれているメソッドを実践
↓
・実践した結果の記録と検証
↓
・そのメソッドが本当に自分に合っているか判断
↓
・効果があったものが生活の中に取り入れる
これらの作業を繰り返し、 検証を重ねていくことでが人生を変える大きな力になるのです。
レコーディング読書の具体的なやり方
本書では、レコーディング読書の具体的なやり方について詳しく解説されています。
レコーディング読書を一言で言うと
「いつでも見返せる手帳やノートなどを用意し、本で紹介されているメソッドを、2週間ほど続けて効果を実践・記録・検証する方法」です。
詳しくは本書を参考にしていただきたいのですが、大まかな流れは以下の通りです。
・ 実践するメソッドを書き出す
・ そのメソッドによって得たい効果を書き出す
・メソッドを実践した日付と、体感できた効果の度合いを数値化
・ メソッドを実践する中で気づいたことを記録しておく
私もさっそくレコーディング読書を開始!
樺沢紫苑さんの本で学んだ「朝散歩」と、青木厚さんの本で学んだ「16時間断食」の効果を検証中です。
まとめ
本は読むだけでは、何百冊読んでも人生を変えていくのは難しいです。
本を読んだことを実践し、記録し、検証することこそが、本を最大限に生かし、人生を変えていく大きな力になります。
個人的には、第3章の
「一万冊を読んでわかった「本当に人生が変わる」5つの最強習慣」
が非常に役立ちました。
「朝散歩」「瞑想」「リセット運動」「究極の食事」「究極の睡眠」の5項目について著者が一万冊以上を読んだ本から検証した結果が詳しく解説されています。
「今までの読書の仕方ではダメだ」「今のままの人生じゃダメだ」 と思っている方はぜひ本書を手に取ってみてください。。
「目的を明確にして本を読み、書かれているメソッドを実践し、効果を検証する」
このようなアクティブな読書をして、人生を大きく変えていきましょう!
『「読む」だけで終りにしない読書術』おすすめです。