・心と体を整えたい
・自分の中に眠っている力を呼び起こしたい
・実力を出し切る方法を知りたい
そんな人におすすめの本が「整える習慣(小林弘幸箸)」です。
今回は、私が本書を読んで実践しようと決意した5つの項目についてご紹介していきます。
✔︎私が実践しはじめた5つのこと
本書を読んで、まず私が実践した5つの項目をあげておきます。
・天気の悪い日は明るい服を着る
・食事は「腹6分目」を基本とする
・最大のポイントは「朝」でなく「前夜」にある
・落ち込んだら迷わず「階段を上り下り」
・「こうする」と一度決めたら悩まない
この5項目については、のちほど詳しく解説します。
✔︎著者の小林弘幸さんについて
順天堂大学医学部教授、日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者。
数多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わっている方です。
メディア出演や講演活動も積極的に行っています。
日本テレビ系「世界一受けたい授業」などでご存知の方もいるのではないでしょうか。
主な著書に『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『自律神経を整える 人生で一番役に立つ「いい方」』(幻冬舎文庫)などがあり、これまでに40冊以上の本を出版されています。
まさに自律神経に関するスペシャリストです。
✔︎本書の概要
本書のキーワードは「自律神経を整える」です。
コロナ禍で、私たちの心と体は知らず知らずのうちに大きなダメージを受けています。
こんな状況で大事になるのが「自律神経を整える」毎日の積み重ねです。
自律神経とは、内臓や血管などの働きを調整してくれる神経のこと。
自律神経が乱れると、心や体にさまざまな支障が出てしまいますので、自律神経を意識して上手く整えてあげることが必要です。
本書では「自律神経を整える」ために日々心がけたい108の習慣が紹介されています。
本書で紹介されている「自律神経を整える方法」の例
・窮屈な服や靴は選ばない
・昼食後の2時間はルーティンワークに徹する
・ゆっくり、静かに話す
・週一日は睡眠の日をつくる
・食事は「腹6分目」
・次に行動する「一個」を決める
・自分の快適パターンを見つける
どうでしょうか?
この7項目を実践するだけでもかなりの効果が期待できそうですよね。
本書ではこのような「自律神経を整える方法」が108個も紹介されています!
どれもシンプルで簡単なことばかりですので、即実践可能ですよ。
それでは、本書で提案されている108の習慣のうち、私が実践している5つの習慣についてご紹介していきます。
1.天気の悪い日は明るい服を着る
本書では「天気の悪い日は明るい色のネクタイ」となっていますが、私はネクタイを付けていないので、明るい服を着るようにしてみました。
雨の日は交感神経が下がり、副交感神経が上がります。つまり、体が「休息モード」になっています。
どんより曇っている日に「なんだかやる気が出ない」「仕事に行きたくない」と感じてしまうのは、体の構造から考えると当たり前のことだったのです。
だからこそ、雨の日には意図的に交感神経を高めて「やる気のスイッチ」を入れる必要があります。
交感神経を高める方法の一つが明るい色の服を着ること。
なぜなら、明るい色は交感神経を高め、やる気をアップさせてくれる効果があるからです。
斎藤孝さんが、著書で「授業では明るい服を着るようにしている」と言っていたのにも科学的な理由があったんですね。
2.食事は「腹6分目」を基本とする
食事の基本は「腹6〜7分目」だそうです。これを当たり前の習慣として続けるだけで、コンディションは決定的に違ってきます。
そもそも、食べ過ぎは消化管に大きな負担をかけます。
消化管とは口、食道、胃、小腸、大腸、肛門のこと。
自律神経はこれらの消化管を司っていますので、体の一部に過剰な負担をかけるのはタブーです。
食後に頭がぼんやりするのは、消化管の働きに血液が集まり、その他の器官を十分に働かせることができていないから。
とりあえずは、朝食を腹6分目くらいにしてみたところ、午前中の調子がすごくいい!!
体の中の一部の期間に過度な負担をかけないためにも「腹6〜7分目」を心がけていこうと思います。
3.最大のポイントは「朝」でなく「前夜」にある
1日で最も大切なのは「朝」であると考えがちですが、著者の主張は「寝る前の習慣を変えることが大切だ」というもの。
日常をリセットするなら夜!
だそうです。
本書では、ゆっくり本を読む、リラックスできる音楽を聞くなど「落ち着いた時間」を30分くらいとることをすすめています。
私も寝る前に、好きな音楽を聞いたり、本を読んだり、日記を書いたりして、落ち着いた時間をとるようにしています。
その効果はすぐに現れます。朝起きたときの気分がまるで違いますよ。
「行動を変える」という場合、活動的な方法を考えがちですが、まずは夜、ゆったりとした時間を持ってみることが重要です。
4.落ち込んだら迷わず「階段を上り下り」
仕事でうまくいかず落ち込んでしまうケースは誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「ミスをして会社で上司に怒られた」「取引先の担当者を不機嫌にさせてしまった」
落ち込んでいるときは、自律神経が乱れ、体のコンディションは最悪の状態です。
そんなときに「気持ちで何とかしよう」とするのはあまり効果がないそうです。
メンタルの問題を、メンタルで処理しようとしてはいけないのです。
落ち込んだときは、気持ちで何とかするのではなく、体の状態を整えてやる必要があります。
落ち込んだ時こそ、階段を上り下りするなどして体を動かしましょう。
体を動かすことで、血流が良くなり、自律神経も整います。
私も最近、自分のミスで朝から落ち込んだ経験をしました。
「切りかえよう!切りかえよう!」と気持ちで何とかしようと頑張ったのですが、そのことばかり考えてしまって落ち着きません。
そのときは自宅にいたので、本書のことを思い出して筋トレをはじめました。
筋トレを続けていると、不思議と落ち込んだ気持ちもどこかへ飛んでいってしまいました。
仕事でも、ちょっとモヤっとしたときには階段の上り下りをするようにしています。
落ち込んだときこそ、体を動かす。
非常に効果的ですよ。
5.「こうする」と一度決めたら悩まない
仕事をしていて「自分だけ面倒なことをやらされている」と感じたときは、なぜか大きなストレスを感じるものです。
例えば、上司から面倒な仕事を頼まれ、嫌とはいえず引き受けてしまった場合を考えてみましょう。
面倒な仕事を引き受け、大変な思いをしながら仕事をしているとき、暇そうにしている同僚をみたりすると
「なんで自分だけがこんなに苦労しなければならないんだ」
と、怒りの感情が出てきたり、仕事を断れない自分の性格にクヨクヨ悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、嫌だなと思っていても仕事を一度「引き受けると決めた」のは自分自身です。
引き受けると決めたあとに、不公平感を感じながら、嫌な感情のまま仕事を進めてもいいことは何もありません。
一度「引き受ける」と決めたなら、悩まずに、目の前の仕事に集中する。
この考えを身につけることで、仕事でのストレスは大きく軽減されるようになりました。
まとめ
本書を読んで、「自律神経を整える」ことの大切さを知りました。
本書で紹介されている108の行動術を実践していくことで、
「毎日、希望を持って、イキイキ生きる」
状態に近くことが可能であると確信しています。
本記事では「整える習慣」で紹介されている108の行動術の中から、次の5つの項目についてご紹介しました。
・天気の悪い日は明るい服を着る
・食事は「腹6分目」を基本とする
・最大のポイントは「朝」でなく「前夜」にある
・落ち込んだら迷わず「階段を上り下り」
・「こうする」と一度決めたら悩まない
みなさんもぜひ本書を手に取り、まずは自分が実践できそうなことを5つピックアップしてみてください。
自分で選んだ5つの行動術を毎日実践していくことで、体や気持ちが整っていくのが実感できるはずです。
自律神経という目に見えないものに意識を向け、より良く生きる方法を探って行きませんか?
一人でも多くのみなさんに、より良い未来が訪れることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。